翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

竹斎療治之評判 2巻 - 翻刻

竹斎療治之評判 2巻 - ページ 38

ページ: 38

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いとせば愚痴(ぐち)にして知恵(ちへ)もなきものでなく は狂人(きやうじん)ならんといへり又堂とへは俚俗のいたらぬ いしやの経論(きやうろん)によくす薬方計(やくはうばかり)を損て病(やま)ひを 療(れう)するかことく或(あるひ)はなをらぬてもなし隅中の まぐれあたりとて不慮(ふりよ)にはゆるも有(ある)かそれ しやほとにとて病人(びようにん)の生死(いきしに)をあるか前(まへ)より 定(さたむる)ときは中々/内経難経(たいきやうなんきやう)/古(い尓しへ)能事を学(かく)したる 衆(しゆ)とは一口の事は申に/及(およ)はす同し日能/内(うち)にも 語(かた)られぬ程(ほど)の違有(ちがひある)とそ又一/至(し)の功(こう)とて歴々(れき〳〵) にもまされるやうな/風与(ふと)したる療治(れうぢ)の自然(しぜん)に 有をみて難経(なんきやう)なとは六(むつ)ケ敷(しき)にならはぬもよいと 云ものありそれは誤(あやまり)にて有といはれたり然は 不学(ふかく)のものゝ薬(くすり)のきくといふはまぐれあたりといふ もの也是々の/道理(たうり)にて此煩(このわつらひ)を此薬にて治(ぢ)し たると慥(たしか)なる所はなき也此まぐれ当(あたり)といふにて 粗(不ゞ)/聞(きこ)へたり扨又/医学(いかく)を能(よく)して薬(くすり)のきかぬ 人はいかゞといへば爰(こゝ)に/李中梓(りちうし)と云人の書(かゝ)れし 事あり諸病(しよびよう)を治(ぢ)する法は医書(いしよ)の上に/少(すこし)も 秘書(ひしよ)もなく能(よく)なをせがしの様(やう)にかきのせたり それを園通(ゑんつう)の用(よう)とて自由自在(じゆふじざい)に/用(もちひ)なす 所は何がなすそといへば妙我か心(しん)にありとて療(れう) 治(ぢ)の仕様(しやう)/書物(しよもつ)にあるを我(わ)がものにして用(もちゆる)所は 我(わ)か心の妙(めう)のはたらきにて我(われ)とする所といへり 然は/書物(しよもつ)にあるれうぢの仕様(しやう)を其通(そのとをり)にきく