翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

竹斎療治之評判 2巻 - 翻刻

竹斎療治之評判 2巻 - ページ 39

ページ: 39

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様(やう)に用(もち)ひなす事のならぬは我心(わかこゝろ)の妙(めう)のはたらき のなき人と思ふへき也/如此(かく能ことく)云ても前(まへ)に/云(いふ)/不才(ぶさい) 覚(かく)といふも妙(めう)の働(はたらき)なきと云(いふ)も似(尓)たものなり いかやうの/物(もの)か妙(めう)のはたらきのなきといふへきや 何(なに)とぞ此/理(り)を通(つう)する事や有つきと思案(しあん)し 侍(はんべ)る所に/不斗(ふと)/存出(そんじいて)たる事あり粟田口(あはたくち)と云/狂言(きやうげん) を見るに/大名(だいみやう)ありて太郎くはじやをよひ出し 都(みやこ)へのほりて粟田口(あはたくち)をもとめて来(きた)れと申付 らるれは太郎(たろう)くはしや畏(かしこまつ)たりとて都へ上り粟田(あはた) 口を買(かい)候はんとよばはりありけは大すつはものが 出合て田舎(いなか)ものと見たて立(たち)よりて粟田口(あはたくち)を うらん買(かひ)候へと申太郎くはしやいでかはん見せ候 へと申せは則(すなはち)それがしにて候と申/太郎(たろう)くはしや 扨(さて)はあはた口と云は人にて有かといへは中(なか)々 の事人て有と云(いふ)/太郎(たろう)くはしやそれは又 いかなる事にてたからものにはなるそと云へ はそのこと某(それかし)は粟田口(あはたくち)の惣領筋(そうりやうすち)にて唯(たゞ)一人 千ぎ万ぎのさきへ向(むか)へは雪霜(ゆきしも)に/湯(ゆ)をかくる ことく歒(てき)かめつきやくするによりてたから物(もの)に 成(なる)といふ扨(さて)々それはいかさま宝物(たからもの)らしき物(もの)にて 候さあらは買(かい)可申とて求(もとめ)て帰(かへ)る大名待兼(たいみやうまちかね)て 太郎(たろう)くはしや粟田口(あはたくち)かふてきたか〳〵と御申 有太郎くはしやもとめてまいりましたと申 さらは見せよと御申あれは太郎くはしや御