翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

竹斎療治之評判 2巻 - 翻刻

竹斎療治之評判 2巻 - ページ 5

ページ: 5

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是(これ)をとれ 尾張名護屋(おはりなごや)にて宿(やと)をとりかんばんをこ そいだしけれ天下一やぶくすし竹斎(ちくさい)と書(かい) てそばに一/首(しゆ)能/歌(うた)をかく   扁鵲(へんじやく)やぎばにもまさる竹斎(ちくさい)を   しらぬ人こそあはれなりけれ と書(かき)たりさても〳〵天下一とかくさへ上(うへ)もなき 自慢(じまん)なる事哉(ことかな)と思へばあまさへ扁鵲(へんじやく)や ぎばにも満さるとは我朝(わりてう)にては天下一/唐土(もろこし)に ては扁鵲天竺(へんじやてんじく)尓てはきば是等(これら)の人にまさ るとはおびたゞしき/事(こと)かな/唐土天竺我朝(とうどてんじくわりてう) にすぐれたる此竹斎(このちくさい)とは申多り〳〵驚入(おとろきいり) たるなんどくはおろかなる事也/此(この)かんはんの様子(やうす) を考(かんかふ)るに/能(よく)もかゝれたりとおもほゆるいかに となればまつ/医者(いしや)をば司命(しめい)といふて人の 二川ともなき一/命(めい)を司(つかさ)どる大事の/役目(やくめ)なれは いしやのならひみがくべきほどの事をつとめあきら めもはや是(これ)にては医(い)の/道(みち)にくらき事(こと)もな く誰(たれ)人にもをとるましきと手前(てまへ)をよく〳〵 つとめかためて罷出(まかりいで)/医師(いし)をは行(おこなふ)はずぞとお しへいましめたるかんはんのかゝみなるべし扨(さて) いづれのいしやも誰殿(たれとの)にもをとる/事(こと)にてはな ひと心には人々/思(おも)ふべけれとも徒とむへき事(こと)を つとめもせいではいかゞあらんぞさてつとむべき