翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

竹斎療治之評判 2巻 - 翻刻

竹斎療治之評判 2巻 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

事(こと)は何(なに)々ぞといふ時(とき)に/孫真人(そんしんじん)といふ人の言(ことば) に医(い)たる人はかならす甲乙経(かうを川きやう)/素問霊枢明堂(そもんれいすうみやうたう) 流注(るちう)十二/経絡(けいらく)三/部九候(ぶきうこう)五/蔵(ざう)六/府(ふ)/表裏孔穴(ひやうりこうけつ) 本草薬對仲景叔和(ほんざうやくついちうけいしゆくわ)/之(の)/諸部(しよぶ)をそらんし 妙(めう)に五/行陰陽(ぎやうゐんやう)を解(かい)し周易(志うゑき)を/精熟(せいじゆく)し て医(い)となるべしさなくは無目(むもく)の夜遊(やゆふ)とて目(め) くらはひるさへ見へぬに/夜(よ)あそびするやう耳 て動(やゝ)もすればたをれ/損(そん)するかごとく物(もの)ことに ゆきあたりつまる事ばかりなるべしとかゝれ たりしかるゆへに加類〳〵しくいしやをはならふ へからすとなり医者(いしや)にならんと思ひ立(たち)ても商(しやう) 量(里やう)とはかり〳〵てそこつに/医(い)を/習(なら)ふるといへ り/又医者(またいしや)にならん人は質実(しつじつ)にいつはりなくと いふて生(むま)れつきもうそをつかぬ実躰(じつてい)なる人 尓て陰功(ゐんこう)とて人目(ひとめ)にも見へぬ所(ところ)の慈悲(じひ)の心 ある人にてなくはかならす習(ならふ)べからすとなりよの つねの事(こと)佐也うそは事に/害(がい)ありてあしき耳 まして命勝負(いのちしやうぶ)の事(こと)にうそなどつきなばいかゞ よかるべきやたゞし其医者(そのいしや)の心は一はいにて 少(すこし)もうそとは思はねとも本理(不んり)を達(たつ)せぬは是非(ぜひ)もな しされは我等(われら)の心に/少(すこし)もわだかまりはなきと いふ人も有へししかしなからそれしやほとにとて 理(り)にちがひなは天道鬼神(てんたうきしん)の大/目(め)にはうそと御覧(ごらん) 有(ある)へし去(さる)によりて通一斎(つういつさい)といふ人の文(ふみ)にも