翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション4

竹斎療治之評判 2巻 - 翻刻

竹斎療治之評判 2巻 - ページ 7

ページ: 7

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人を暗々(あん〳〵)の中(うち)に/殺(ころ)すといふて我(われ)もしらず人 も知(志ら)ぬ中に/殺(ころ)す事(こと)なれはつゝしむへき事也 又は一/方(はう)一/論(ろん)を聞(きゝ)て医(い)を/能(よく)すといふ人は欺(あざむ)く といふ物(もの)也と云(いゝ)たる人も有(あり)とかくつとむべきとの をしへ也/扁鵲(へんじやく)が垣(かき)の一/方(はう)の人をみるといふて かべのあなたの人を見/蔵府(さうふ)の内(うち)まで見ぬく と云(いふ)も目(め)をもちて見るものかは眼(まなこ)を理(り)に よせて見る也/去(さる)によつて医(い)と云(いふ)は理(り)なり ともいへりとかく三/國(ごく)への某(それがし)とじまんするほと に/医道(いだう)をつとめて加ら人の命(いのち)を司(つかさ)ざるい しやをは行(おこなふ)べしとの事(こと)なるへし是(これ)/医師(いし) へのをしへのかゞ見なり 右(みぎ)のかんばんをみて道行人(みちゆきひと)そへ筆(ふて)をかく   扁鵲(へんじやく)やぎば尓もまさる竹斎(ちくさい)を    釈迦(しやか)耳あはせぐ残(のこ)りお不さよ とかくのごとく添筆(そへふて)をしたりけり さそ〳〵此添筆(このそへふて)も奇妙(きめう)也/釈迦(しやか)は天竺(てんぢく)の事(こと) なれば此竹斎(このちくさい)にあはすへき事(こと)いかゝ時代(じだい)も違(ちが) ひ所(ところ)も違(ちが)ひておよひもなき事(こと)なれとも願(ねがは)くは 其時分(そのじぶん)に此/竹斎(ちくさい)の居(い)ら連多くは釈迦(しやか)は御(ご) 入滅(にうめつ)もあるましき事と申せはかくいはれまし き事にもあらす尤(もつとも)の/事(こと)也/倩(つら〳〵)下心(したごゝろ)を案(あんす)る尓 是(これ)は病人方(びようにんがた)へのをしへの鏡(かゞみ)也/煩(わづらふ)人あらば死(し)せ ぬさきに/能々(よく〳〵)よき医者(いしや)を尋(たつね)まはりてかけ