翻刻
楽(たのしみ)の極(きはま)る時はやまひいで
くるしむものと兼(かね)てしらすや
塵塚(ちりつか)のこゆれば虫の多かりき
山の土にはむしはすくなし
口中にみつるつばきを呑(のみ)こめば
虫をころしてきよ【虚】をも補(おぎな)ふ
汗(あせ)おほくいでばころもをぬぎかへよ
ひさしくきれば瘡(かさ)や出こん
いつとても百(もゝ)の病は気よりいづ
はな見心になるは養生
物(もの)ごとのねよけ【注】にきけばいとゞよし
こゝろつくしをはらふ松風
【注 根好げ=性格が善良そうであるさま】
【虚 東洋医学でいう気の不足の意】