翻刻
さい〳〵に髪(かみ)をあらへば上気(しやうき)して
かさもふきいで早く白髪(はくはつ)
こゝろよくとしげく洗(あら)ふな髪もかれ
うるほひぬけてつやもすくなし
食前(しよくぜん)に髪(かみ)をあらひて食後(しよくご)には
湯(ゆ)あふるものと伝(つた)へきくなり
眼病(がんひやう)の中(うち)には髪をあらふなよ
うはひ【注】中(ちう)ひも上気よりいづ
目をひらき面(おもて)洗ふないつとても
まなこしぶりて【注】ひかりうすらぐ
眼病(がんひやう)に白(しろ)き赤(あか)きをきらふなり
黒(くろ)き青(あを)きの色を見るへし
【うはひ 上翳、瞳の上に曇りができて物が見えない眼病】
【しぶる 渋る、ここでは、体の機能が不調になり十分働かなくなること(日本国語大辞典)】