翻刻
【右丁】
ほそくたる乳房(ちぶさ)にそだつみとり子は
身もやせかじけ【注①】かんをわつらふ
乳(ち)と食(しよく)と一 度(ど)にすゝむことなかれ
むしいではらのかたまりとなる
塩(しほ)からき食をばわきてみとり子に
さのみすゝむな脾胃のどくなり
【左丁】
わらはべに酒(さけ)生魚(なまうを)や油気(あぶらけ)は
脾胃にしめりて毒とこそきけ
年(とし)ひさに【注②】乳味(にうみ)をのめばみとり子の
よはひ堅固(けんご)にうるほひぞます
わらはべの病ひの品(しな)はおほけれど
多分(たぶん)は食(しよく)に脾胃(ひい)ぞやぶるゝ
【注① 痩せ悴け=やせおとろえる。】
【注② 年久に=久しぶりに。】