翻刻
【右丁】
人のたすけともなるべけれは。梓(あづざ)
にちりばめたよりあるところ〳〵
にひろめものし侍れと。しゐて
いさむる【勇むる】に心あがりせられて
うちうなづきほゝゑむ。次に懐(くはひ)
胎(たい)臨産(りんさん)々後(さんご)小児(せうに)の養生。とり
【左丁】
あつめて百首の哥につくり
子孫(しそん)のために匣(はこ)の底にしける
を。彼(かの)傍人(はうじん)にすゝめられて是も
一具にせん事を思ふ。。いひ出んも
かたはらいたけれど。文禄(ぶんろく)年中(ねんぢう)
朝鮮(てうせん)征罰(せいはつ)の時。あるひはほふり或(あるひは)
【懐胎...懐妊、妊娠】
【臨産...出産に臨むこと】
【傍人...そばにいる人。かたわらの人】