翻刻
も能か。/貴賤(きせん)人尓茶をすゝむる尓茶請なと云
て先/饗應(きやうをう)農事を先と須。此御/美饌(びせん)を先
登春流尓はあらず事を/省(はぶ)き少くして/麁菜(そさい)
といへども/唯(たゞ)亭主/志(こゝろさし)を/運(はこび)亭も能尓/精(くは)し具
/潔(いさきよ)くし亭和して以て礼の/廃(すた)れざ流事越
主客の楽しみと須。されば/賤(いやしき)もよ起尓交り
あ流は一/僕(ぼく)の/主獨身(志ゆとくしん)の翁も此道越/嗜(たしなむ)尓
ならずと云事なし志かはあれど此/輩(ともから)尓しも
調味の御功者あれば又極て/未錬(みれん)な流あり。
/奴婢(ぬい)の/不骨(ぶこつ)な流あり。これら能為尓もなれ
るしとてなむ。又好士ありて是を非なりと
せばかれは是なら舞う。う能よ起を求流/謀(なかたち)と
もいかでならざら舞や
一料理の御国々所々風俗皆/異(こと)也。又五味