琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

の諸臣亦奏請を行はす朕屢々旨して詰問する に迨ひ方さに此情を悉す朕念ふ爾か国心を傾 け貢を修む宜しく優䘏を加ふへし乃ち使臣及 地方各官逗留遅悞豈に朕か遠を柔んするの意 ならんや今已に正副使督撫等の官を将て分別 処治せんとす特に恩賚を領ち仍ほ正使張学礼 副使王垓を遣し其をして自ら前罪を償はしむ 暫く現職に還し速に使人を送り国に帰し一応 の勅封事宣仍ほ世祖章皇帝の前旨を照して行 ふ朕爾か国末た朕か意を悉さゝらんことを恐 る故に再ひ勅諭を降し爾をして聞知せしむ爾 ち其れ益々厥の誠を殫し朕か命を替ること母 れ詔曰帝王徳を袛(ツヽ)み応に治上下に協ひ霊天地 に承くへし則ち薄海通道率ゐ俾(シタカ)ふて藩屏の臣 と為らさるなし朕愗めて鴻緒を纉(フ)き奄(オホ)ひに中 夏を有(タモ)つ声教の綏する所遐邇を間(ヘタテ)る無く炎方 荒略と雖とも亦遺すに忍ひす故に使を遣し招 来し仁風をして海澨に曁はしめんと欲す爾ち 琉球国号に南徼に在り乃ち世子尚質時に達し 勢を識り袛(ツヽシ)んて明倫を奉し則ち王舅馬宗毅等