琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

罪有り謀せらる毛国棟続て其職に任す尚亨致 仕す向象賢続て国相と為る士族の子弟銀簪を 用ることを許す八年《割書:康煕|七年》十一月尚質薨す歳四 十一尚質為人恭倹克く祖業を守り唯善是れ務 む尚質の世国相尚亨向象賢等相尋て職に在り 尚質を翼賛し政教を敷き農務を起し国内太た 靖し 寛文九年世子思五郎金立つ之を尚貞王と為す 国相向象賢在職故の如し首里城災後正殿の工 事未た全く竣らす尚貞即位の礼を大美殿に行 ふ十一年宮殿始て落成す二月尚貞本城に移る 是歳尚貞金武王子を正使とし越来親方を副使 とし江戸に遣し襲封の恩を謝す十二年尚貞貢 使を清国に遣す其貢船洋中に賊船に遇ふ那覇 の人張沂といふもの在り船人に令して曰く生 を愉むことなかれと賊船砲を放ち来り侵す沂 屈せす船人を指揮し力を竭して防戦し朝より 晡時に至る賊克たさるを知り船を返す沂再ひ 来らんことを恐れ長刀を携へ船頭に立つ賊復 た銃を放つ丸沂か腰を洞つ船人扶けて艙内に