琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 22

ページ: 22

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王薨す歳五十六尚穆為人温恭能く位に称なひ 忠孝を以て民を道き国内晏如たり 寛政七年故世子尚哲の第三子を立つ是を尚温 王と為す八年尚温大宜味王子を正使とし安村 親方を副使として江戸に遣し襲封の恩を謝す 十年尚周を国相とし馬文瑞毛国棟を法司とす 十一年四月尚温有司に諭して国学を建て並に 郷学を設けしむ明年国学奉行以下諸職員を置 く《割書:諭書温ノ自撰ニ係ル|文書□美今猶存セリ》十二年《割書:嘉慶|五年》清主翰林院 修撰趙文楷内閣中書李鼎元等を琉球に遣し尚 温を冊封す十二月那覇に来り翌年十一月福州 に還る享和元年国学始て成る《割書:首里城下聖廟|域内ニ在リ》又 郷校を三/平等(ヒラ)其外首里の各村に設け教導頗る 普し昨秋閩に到る所の貢船洋中賊に遇ふ銃槍 能く防御す今年免れて還る但回棹の時福建総 爺に請ひ哨船数十隻を以て護送せしめ以て恙 なきを得たり二年《割書:嘉慶|七年》七月尚温王薨す歳僅に 十九尚温資稟敦厚仁義道徳を重んし最も学を 好み能く文を属し傍ら書を善くす《割書:海邦□秀ノ|遍今猶掲テ》 《割書:首里中学|校ニ在リ》惜哉弱齢にして世に即く若し天假す