琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 27

ページ: 27

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横目総奉行とす万延元年尚允譲を国相とす文 久二年向有恒《割書:宜野湾|親方》を法司とす八月仏船来り 前きに留めし所の人員を尽く乗せて去る初外 国船の琉球に来るや薩摩藩主島津斉興藩吏数 十名を遣し輪番那覇に駐在せしめ士族二名を 以て琉人に扮し応接毎に必す其座に参して情 実を探らしめ別に兵士を大島に発し以て非常 の変に備ふ幕府西洋各国と条約を結ふに及ひ 始めて戒厳を解く慶応二年《割書:清同治|五年》清主冊使翰 林院検討趙新及編修子光甲を遣し尚泰を封し て琉球国中山王と為す慶応三年将軍徳川慶喜 政権を奉還し 皇政古に復りしより百度維新 明治四年諸侯版籍返上の事あり七月十四日藩 を廃し県を置かる是に於て琉球始めて島津氏 の所轄を離れ鹿児島県の管下に属す五年正月 鹿児島県は其貫属奈良原幸五郎伊地知貞馨の 良名を琉球に遣し該地政事上時勢適当の改革 を為すへき旨を伝えしむ琉官乃ち其命を奉し 政革する所あり従前島津氏より琉球政府に貸 出したる負債金五万円は此改革に際し特に棄