琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 34

ページ: 34

翻刻

向有恒賛議官向維新を遣し入貢す不図も藩王 華族並に一等官の顕爵を賜ふ 天恩至渥恐感の至りに勝へす爰に表疏を具し 謹て謝恩の礼を修む伏して奏聞を請ふ明治六 年三月廿八日琉球藩王尚泰謹奏すと又別箋に 曰く謹て白す尚泰向に正使尚健副使向有恒賛 議官向維新を遣し入貢す不図も数種の重品大 金及ひ東京府下へ邸宅等下し賜り寡妾へも珍 品を下され尚健等も 天顔を拝し陪従の者に至り寵恩を蒙るの由奉 承し 天恩至渥恐縮の至りに勝へす爰に表疏を具し 謝恩の礼を修む伏して奏聞を請ふと《割書:月日署|名同上》又 皇后宮に上る其書に曰く謹て白す尚泰向に正 使尚健副使向有恒賛議官向維新を遣し 皇后へ献貢す辱くも尚泰及ひ寡妾へ数種の重 品を下し賜は且り尚健等も 聖顔を拝し 寵恩を蒙るの由委曲奉承し恐縮 の至りに勝へす爰に表疏を具し謹て謝恩の礼 を修む伏して奏聞を請ふと《割書:月日署|名同上》五月尚泰藩