琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 36

ページ: 36

翻刻

依て今回陸軍中将西郷従道を都督に任せられ 該地に発向の上曩きに我人民を暴害せし罪を 問ひ相当の処分をなし且は後来我か人民航海 の安寧を保護せんか為め屹然取締の道相立へ き朝意なり云々と乃ち西郷中将はう陸軍若干 の隊兵を督し軍艦数隻を以て蕃地に進軍あり 数合戦伐の末賊巣を衝き島首を伏し平定の功 を奏して凱旋せり政府は七月十七日を以て琉 球藩に達して曰本年第六十五号達の如く陸軍 中将西郷従道を以て都督に任せられ台湾蕃地 処分仰出され都督渡蕃の後勦撫其所を得漸次 軍門に降伏し即今殆んと平定に及ひ曩に其蕃 人民を劫殺せし兇徒は専ら捜索中なり尚都督 兵を率ゐ在蕃すへし若し横死の親族共彼地に 就き遺骸を祭り度志願の者あらは聚掛念なく 渡蕃せしむへし航海船便の如きは長崎出張蕃 地事務局へ申立つへしと又九月廿八日院省使 府県に達せられて曰本年五月六十五号を以て 達したる台湾蕃地問罪の件五月廿二日都督西 郷従道蕃地へ到着其数日前参軍既に入蕃水陸