琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 37

ページ: 37

翻刻

巡察の間卒然蕃人より発砲狙撃す故に再度進 撃し之を破り十八社の首長相踵て降伏し全蕃 殆んと平定す尋て向来防制の方法相設くへき 順序に立到りたる折柄清国政府意議を主張す るに依り同国駐箚特命全権公使柳原前光をし て同国政府へ照会せしめ往復弁論を重ね尚ほ 特旨を以て参議大久保利通を全権弁理大臣に 任し同国へ差遣はされ談判上固平穏を期し交 和を保全するの朝旨なれとも将来の都合に因 り事止むを得さるに出る時は臨機の変に応す るの設備あるへし向後彼の国派遣の我全権使 臣等より談判の結局に因り更に何分の仰出さ れあるへし云々と尋て十一月十七日を以て台 湾蕃地処分の件清国政府と左の如く訂約整ひ たる旨布告あり其互換条款曰条款を会議し互 に弁法の文拠を立んに各国人民応さに保護し て害を受るを致さゝるへき所あれは応さに各 国に由り自ら法を設け保全を行ふへし何国に 在て事有るか如きは応に何国に由り自ら査弁 を行ふへし茲に台湾生蕃曽て日本国の属民等