翻刻
巡察の間卒然蕃人より発砲狙撃す故に再度進
撃し之を破り十八社の首長相踵て降伏し全蕃
殆んと平定す尋て向来防制の方法相設くへき
順序に立到りたる折柄清国政府意議を主張す
るに依り同国駐箚特命全権公使柳原前光をし
て同国政府へ照会せしめ往復弁論を重ね尚ほ
特旨を以て参議大久保利通を全権弁理大臣に
任し同国へ差遣はされ談判上固平穏を期し交
和を保全するの朝旨なれとも将来の都合に因
り事止むを得さるに出る時は臨機の変に応す
るの設備あるへし向後彼の国派遣の我全権使
臣等より談判の結局に因り更に何分の仰出さ
れあるへし云々と尋て十一月十七日を以て台
湾蕃地処分の件清国政府と左の如く訂約整ひ
たる旨布告あり其互換条款曰条款を会議し互
に弁法の文拠を立んに各国人民応さに保護し
て害を受るを致さゝるへき所あれは応さに各
国に由り自ら法を設け保全を行ふへし何国に
在て事有るか如きは応に何国に由り自ら査弁
を行ふへし茲に台湾生蕃曽て日本国の属民等