翻刻
す又日本兵を退くや台地に在て有る所の道を
修め房を建る等件清国留て自ら用る事を願ひ
費銀四十万/両(テール)を給す亦議定を経て《割書:日本|清》国《割書:「全ク|退兵》
《割書:ヲ行フヲ「全数|付給スルコトヲ」》准す均く期を愆つを得す日本国
兵未た全数退き尽すを経さるの時は清国銀両
も亦た全数付給せす此を立て據と為し彼此各
一紙を執て存照す《割書:明治七年十月|同治十三年九月》両軍は大日本
欽差全権大使柳原署名加押し大日本全権弁理
大臣参議兼内務卿大久保大清欽命総理各国事
務和碩恭親王軍機大臣大学士管理工部事務文
等十人と互換する所のものなり是より先き七
月十三日琉球藩を以て内務省の管理に属せら
る《割書:従前外務|省管理》十月十六日蕃地よりは牡丹社首長
か差出したる琉球人髑髏四十四頭高砂丸に托
し長崎に送致せり是に於て内務卿は在鹿児島
該蕃役員へ達し琉球表に回送せしめられたれ
は該地摂政伊江王子三司官宜野湾親方等連署
を以て内務卿に謝礼状を呈して曰く台湾に於
て暴殺に遭ひたる琉球人髑髏在鹿児島役員を
経て当藩へ下付せられ至仁の程各親族等拝聞