琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 40

ページ: 40

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深く感佩云々と又前きに上京せし使臣尚健等 懇請して曰毎歳新正 天長節等鹿児島県庁に由て慶賀の礼を修むる ことを得せしめられたれとも書翰のみにては 誠を表するに足らす願くは土産の軽品たも献 上することを許され給まはんことを是れ藩主 の□裏なりと外務省は即ち許可するの指令を 下せり又是年十月琉球藩の負債二十万円は政 府に於て員担せんことを諭す藩吏は一旦其旨 を拝し更に東京に於て借り替へ其弁償は猶藩 の引受とし政府の保証を得は却て便宜なる旨 を申す政府之を聴し即ち大蔵省に於て保証を 興へらる本年征蕃の挙たる畢竟琉球難民の為 め保護上止を得さる義務に出て巨万の軍費を 糜し処分せられたるものなれは該藩王始め 朝旨拝載速に上京謝意の礼を修むるは当然の 事なり然るを従来清国との関係あるに泥み知 てしらさるの姿に因循せり此際藩王の上京を 命せられ諸般の教諭をもあらせられ度場合な れとも固陋因習急速の運に至るましく因て先