琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 52

ページ: 52

翻刻

日を立て其奉命を責む藩王猶依達して遵はす 因て書記官は該藩吏等誤解又は違背の処を指 摘し及ひ大小藩吏の上京は勿論他の旅行とい へとも内務卿に願の上出発すへき旨等を掲け 一書を贈りて帰京を告け二月四日那覇を発し 十三日帰京翌日内閣に復命せり是に於て廟議 遂に廃藩置県藩王東京住居を命するの処分に 決し政府は内務卿に命し処分方案を草せしめ られ同年三月三日松田内務大書記官へ琉球藩 へ差遣《割書:第三|回》の命を下し十一日該藩処分条々達 書を渡されたり同時内務少書記官木梨精一郎 に県令の心得を以て事務取扱ふへき旨及警視 官派遣の命を下されたり尋て十二日横浜抜錨 の汽船高砂号を以て松田書記官一行発行に随 行の内務属官には遠藤達種田邁早瀬則敏後藤 敬臣熊谷薫郎村木良蔵西村義道荒木章蔵内務 省御用係には吉田市十郎在勤官には御用係俟 野景明以下三十二名警視官には二等警視園田 安賢以下警部巡査合せて百六十余名なり熊本 鎮台よりは分遣隊大隊長波多野少佐《割書:鹿児島分|営ニ在リ》