琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 7

ページ: 7

翻刻

来聘せしめ将軍家光の継統を賀し尚豊襲封の 恩を謝す此時家光京師に在り拝賀を二条城に 受く八月家光手書を家久に授く其書に曰く薩 摩大隅并日向国諸県群都合六十万五千石此外 琉球国十二万三千七百石全く領知有る可しと 十二年薩藩の議を以て石高を改め九万零八百 八十四石余とし貢租額《割書:草高一石ニ付七|升三合六勺五才》を増す 十五年八月韃靼琉球を襲ふの説あるを以て島 津光久其臣伊藤祐昌平田宗弘猪俣則康等を琉 球に遣し其動静を窺はしむ《割書:是ヨリ先キ寛永十|三年韃靼国号を清》 《割書:ト改|ム》十七年《割書:明崇禎|十三年》五月尚豊薨す歳五十一尚豊 温厚にして学を好み有功を賞し不能を矜れみ 政教復た興る尚豊の時服制を改定し王子按司 諸官の等級を分つ 寛永十八年第三子思松金立つ之を尚賢王と為 す正保元年尚賢金武王子国頭王子をして江戸 に遣し将軍家光の世子生るゝを賀し併せて尚 賢龍封の恩を謝す島津光久両使を率ゐて至り 礼畢り日光に詣して還る是秋尚賢金應元等を 明国に遣し尚豊か訃を告け併せて冊封を請ふ