琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: 琉球大学所蔵 琉球・沖縄関係資料 vol. 1

南島紀事 下 - 翻刻

南島紀事 下 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

時に明国兵乱海賊横行す應元等福州に留りて 旋るを得す《割書:是歳韃靼兵燕京ヲ陥レ清主福臨|皇帝ノ位ニ即キ順治ト改元ス》二 年明の福王《割書:明皇族朱由崧福建ニ拠リ帝位ニ|即キ弘光ト改元ス是を福王トス》福 州の左衛指揮花□を遣し琉球を招諭す尚賢毛 太用等をして表を呈し往て即位を賀せしむ三 年福王清に擒はれ更に明皇族朱聿鍵帝位に即 き隆武を改元し指揮閩那基をして書を齎らし 来らしむ尚賢王舅毛泰久等をして上表して即 位を賀す是時清将貝勒伝託既に福建を陥る是 に於て毛泰久及金應元等時制を察し伝託を見 遂に相従ふて北京に入り国王投誠の意を表し 冊封を請ふ礼部奏言す前朝の勅印未た繳還せ す遽かに封を授くへからす請ふ通事謝必振を 遣し往て旨を諭さしめんと清王之に従ひ必振 を琉使に付して琉球に遣す是歳光久明国大に 乱ると聞き琉球明国と交通するの処分を幕府 に請ふ松平信綱阿部忠秋阿部重次連署して命 を伝へて曰く二国の交通する故の如くし其の 為に所に任せよと四年《割書:明永歴元年|清順治四年》九月尚賢王 薨す歳二十三子無し尚賢の時□火を各所に設