翻刻
余りなり然(しか)るに気分(きぶん)ひらき
始(はじめ)て快(こころよき)をおぼゆる猶(なを)不怠(おこたらず)療(りやう)
するに三十 余(よ)日にして気力(きりょく)
調(ととの)ひ病気(ひやうき)追々(おひ〳〵)全快(こゝろよく)して一命
を保(たもつ)こと全(まつた)く死活(しくは)官門(くはんもん)の余(よ)
光(こう)と深(ふか)く信用(しんよう)して日々時々
灸養(きうやう)せしに其年(そのとし)の中秋(あき)に
至(いたつ)て大丈夫(だいじやうぶ)となる依(よつ)ていよ〳〵
灸道(きうどう)に心を尽(つく)し猶(なほ)修行(しゆきやう)丹精(たんせい)
せし所(ところ)本(ほん)死活(しくは)の有功(いちしる)き事
相(あい)覚(おぼへ)其 全(ぜん)愈(ゆ)を相(あい)歓(よろこび)諸国(しよこく)巡(じゆん)
崎(き)し諸人(しよにん)へ 点灸(てんきう)を施(ほどこ)し病(ひゆう)
苦(ぐ)を助(たすけ)る事(こと)数多(あまた)なり依(よつ)て
先年(せんねん)より当