翻刻
て気(き)の滞(とどこふ)り是(これ)を以 病(やまひ)とす且父
母(ぼ)に胎毒(たいどく)ありて精液(じんすい)卵巣(たいなひ)に
止(とゝま)りて子胤(こと)なる其(その)子(こ)出産(しゆつしやう)し
て或(ある)ひは胎毒(たいどく)にて瘡(かさ)を発(はつ)し
脳(なやむ)また虫気(むしけ)などの煩(わづら)ひあるは
その基(もと)皆(みな)父母(ふぼ)のあしき濁精(ぢよくせい)を
受(うけ)し故(ゆへ)に此(この)性(しやう)をなす故(うるがゆへ)に常々(つね〳〵)
無怠(おこたりなく)灸治(きうじ)いたし置(をき)候へば出生(しゆつせう)も
安体(あんたい)なり譬(たとへ)は玉(たま)不磨(みがかざれは)無光(ひかりなし)身(み)も
濁精(しよくせい)を不磨(みがかざれば)無光(ひかりなし)猶(なほ)孝道(こうどう)は清(せい)
体(たい)なり不孝(ふこう)は病体(ひやうたい)にして身(み)
を守(まも)り家(いへ)を守(まも)り国(くに)を守り得(ゑ)
る事をしらず清体(せいたい)は身(み)を守
り家(いえ)を守り国(くに)を穏(おさ)め孝道(こうどう)を