翻刻
魚鳥(ぎよてう)の肉(にく)を強喰(ごうしよく)し死活(しくわつ)の陽(よう)
灸(くは)も致(いた)さず不養生(ふようせう)して一子(いつし)な
きを愁(うれ)ふ豈(あに)濁毒(ゐんどく)の気(き)を含(ふく)むこ
とを知(し)らず精液(じんすい)を補(をぎな)わんと種々(しゆ〴〵)
の好食(このみぐひ)精薬(しんやく)腹用(ふくよう)【ママ】するといへど体(たい)
中(ちう)の其(その)基(もと)を能(よく)磨(とぎ)明(あきらか)にせずしては
悲哉(かなしいかな)所詮(しよせん)有べからず
酒食(しゆしよく)魚鳥(きよてう)獣肉(ぢうにく)其外の物々 一能(いちのう)
一 毒(どく)あるといへり然(しか)れども一さい
人の食(しよく)ならざるはなく依(よつ)てその
程々(ほど〳〵)に能(よく)食する時は一体(いつたい)の養(やしなひ)
となる然(しか)るに過当(くはとう)の強食(ごうしよく)する
故に還(かへつ)て其身(そのみ)の害毒(がいどく)となる
べしたとへは数万(すまん)の財宝(ざいほう)を積(つむ)