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生(じよう)の不行届(とゝかざる)より煩(わづら)ひを需(もとめ)るに
等(ひと)し
〇 病気(やまひ)に同症(どうせう)の者あれど其人(そのひと) 各(おの〳〵)
平日(へいじつ)の気順(きじゆん)有ものにて一同に
なきなり又同病たりとも風土(とちのしだい)
並 時候(じこう)により て少(すこ)しの違(ちが)ひも有
べし病(やまひ)の盛(さか)んなる時(とき)は薬力(やくりき)を
以 一時(いちじ)たちまちに治(ぢす)といふ事 難(かた)
く故(ゆへ)に病者(ひやうにん) 心気(しんき)を尽(つく)して医(い)
術(りやう)の誹謗(ひほう)す《振り仮名:歎ヶ鋪|なけかはしき》 事也 然(しか)る処(ところ)
予 幼年(よふねん)にして多病なりしが二
十歳の頃(ころ) 病(やまひ)の床(とこ)に臥(ふ)す父母(ふたをや)
種々(しゆ〳〵) 医療(いりやう)を尽(つく)し呉(くれ)るといへ
ども更(さら)に薬功(やくこう)なく煩(わつら)ひ臥事(ふすこと)