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コレクション: 漂流記コレクション

波丹国漂流人覚書 - 翻刻

波丹国漂流人覚書 - ページ 4

ページ: 4

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吹候ニ付何卒船かゝり度と碇をおろし度候得共中々海 深く綱とゝき兼兎や角と申内四十五六里程東江吹流 され是ニ而ハ中々叶間敷と十五人の者共元結を切払ひ龍宮へ 祈願を懸候得共次第〳〵に吹流され八日之朝ニハ檣を切捨 申候然れ共帆を懸シ船ゟも早く東之方江流れ申候と覚 ゑて十五日にハ風替り楫(カヂ)取直ひたもの西之方江行候様ニ覚 申候其節船ニハ水少しも無御座甚難儀致皆々打寄相談 致龍泉寺夏目寺両観音江雨を祈んと立願懸伝馬船を かけて雨を待申候其節船頭治郎兵衛と申ハ常々習置候 事有之となり海之汐を汲溜申相伝致置候錩ニ潮を 《見せ消ち:潮を|》汲入其上ニ桶をふせていきの出ざる様ニ致蒸候得ハ桶ニ 露溜り水弐升程とれ申其内立願の雨も降水沢山ニ 成申候薪ハ事かき候事ハ無之伐捨候帆柱も元口有之 大船ニ諸事薪ニ相成候者【ママ】ハ色々有之故五十日百日ニ事 かき候事ハ無之扨々皆打寄候而如何様ニも致飯米をかばい 可然と申人数十五人ニ米弐升ツヽ給へ申候一日壱人前壱合五勺 ツヽニ而御座候力もおとろへ身もよはり猶飯米無之候而ハ無 覚束皆々考相談致其時千賀与八郎殿御荷物を見 候得ハ豆之葉幷葉茶御座候を取出シ米少々ツヽに 葉茶を入雑水ニ致シ又ハあゑ物ニ致給居申候同十五日ゟ