翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

波丹国漂流人覚書 - 翻刻

波丹国漂流人覚書 - ページ 6

ページ: 6

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迚も難及ひ伝馬船を打割我々浜ニ而大勢に取囲れ て既に殺されんと色々手道具有合せし品ニ而手向 ひ候時十五人打揃太神宮を祈奉り浜ニ有合候大石を 爰元ニ而十人計ニ而持兼候大石を手をかけ候得ハふしきや 此石軽々と五斗目計と覚軽々と差上て手向□□□ に投付んとせし所皆恐れ候体に見へ難有存居申候其後 七日晩ゟ八日朝迄河原ニ居又大勢寄集り兎角有合 金子衣類下帯迄はき取壱人ツヽ引行申候故是非 なく彼所江参り見候得ハせいの高さ七尺計に見へ力ハ 随分強き者日本ニ而大刀と申者之様ニ御座候船ゟ上り 神力にて浜之大石を取廻し候働を見せし故か其後ハ □たいに手向も不致神力ニ恐れて十五人の者無事にて 波丹之者につかわれ浮目に逢ひ三年之間血の涙ニ 暮し申候然れ共かゝる情なき畜生国ニも色と情け 上下善悪品々あり十五人之内にも色ニ而波丹に残りし 者もあり浅間敷事共申旨もかなしく奉存候扨十五人 の者共面々主人を取持山江行薪をこ■や畑へ行草を とらせ芋を植させ船着候所に日数十日つかわれ申候 此所芋より外五 穀(ゴク)無御座人之住申所とハ存不申候其上 何事ニ而も言葉通し不申又文字も無御座候得ハ