翻刻!江戸の医療と養生

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養気説 4巻 - 翻刻

養気説 4巻 - ページ 51

ページ: 51

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 《割書:せしことハ。此に略(リヤク)せるもあれば。|互(タガヒ)に《振り仮名:相⁻参|アヒマジエ》て。始(ハジメ)て明(アキラカ)なるべし。》  感応とは。たとえば月 影(カゲ)の水に映(ウツル)がごとく。月は感なり。  影(カゲ)は応なり。鼻(ハナ)より息(イキ)の入は感なり。出るは応なり。喜怒  哀楽の発(ハツ)するは感なり。節(セツ)に中(アタル)は応なり。君の下を《振り仮名:憐⁻恵|アハレミメグム》  は感なり。下の恩(オン)を思(オモフ)は応なり。寒(サムシ)と思(オモフ)は感なり。い衣(キモノ)を着(キル)  は応なり。すべて物(モノ)の屈(カヾム)は感なり。伸(ノブ)るは応なり。此感⁻応  といふが。自⁻然《振り仮名:相⁻推|アヒオス》ところの天地の妙⁻用にて。論⁻語に逝く(ユク)  者は如 ̄キ_レ斯(カクノ) 夫(カ)。不_レ舎_二昼⁻夜 ̄ヲ_一と。孔子ののたまひしも。すべてこれ  と理外ならず。事⁻々 物⁻々の上に。皆この感⁻応あり。たとベは。  気⁻散(サン)ずるときは風⁻起(オコ)る。風⁻止(ヤム)ときは気 復(マタ)《振り仮名:聚|アツマル》が如(ゴト)し。故に  程(テイ)⁻明⁻道が曰 ̄ク。天⁻地之間は。只(タゞ)有(アル)_二 一⁻箇(コノ)感 ̄ト与(ト)_一_レ応《振り仮名:而巳|ノミ》。更(サラニ)有 ̄ン_二《振り仮名:甚事|ナニゴトカ》_一と。  此の₋理をよく明(アキラ)むるときには。大⁻気の《振り仮名:運用| |ハタラキ》をも《振り仮名:悟⁻得|サトリエ》て。遺(ノコス)  ことあるべからず。《割書:《振り仮名:俱⁻舎⁻論|クシヤロン》に。《振り仮名:対⁻法|タイハフ》。《振り仮名:我⁻邦|ワガクニ》のことばにていへば。 |つりあひといふて。この感⁻応より出》  《割書:て。天⁻地の間にありとあらゆる。上は、日⁻月《振り仮名:星辰|セイシン》。《振り仮名:寒暑|カンシヨ》。《振り仮名:雷霆|ライテイ》。雨 |雪《振り仮名:霜露|サウロ》。下は、山⁻河大⁻地。人 畜(チク)草⁻木。一⁻切《振り仮名:至⁻微|シビ》至⁻細(サイ)の物(モノ)まで 《割書:も。この対⁻法によりて相(アイ)⁻持(タモツ)ものにて。人の身の、《振り仮名:禍⁻福|クワフク》吉凶。|《振り仮名:得⁻失|トクシツ》《振り仮名:病⁻苦|ビヤウク》も。尽(コト〴〵ク)く【衍】この対⁻法を遁(ノガル)るものなく。これ即(スナハチ)この》 《割書:気の《振り仮名:機⁻用|キ |ハタラキ》に預(アヅカ)るところなれども。これをべん(ベン)ぜむとすることは。|あまりに煩(ワヅラハ)しきことなれば。論(ロン)それまでにいたらざるなり》