翻刻
【右丁】
去る御やしきよりかこにて
むかいきたる これは〳〵たいきて
おりやる
古法後せいしふけの
めい■きは
らい
にては
後藤加川山わきなどの
しふりうもみち〳〵たるとうち
なれともへそいしや一人に
おちをとられせは
ひろいような
そはい
まのて
この
ごろは
いしやの
もんぜんさひしく
おつつけいしやの
ひものが
てき
そう
さ
﹁きてん
てゑす
めかねを
たつ
さへ
みまいに
でかける
﹁さらば
御かごに
めし
まし
【左丁】
いろ〳〵の病きを申きたれともわがうけとりのめかねの外は
へそいしやのかふかすたかふかすたるから三ゑ門をけくわにしたて
となりへみせをだしりやうしさせるはなあひらにて
くろやきをときつける
﹁おやちのものをとをひかさらいました
とんびのせらなしきらいしやんす
はつすがれた物なれは
あふりけ■つともそんし
ませぬかあとのいたみを
御りやうし下さりまし
﹁てき合うの万八といふ男
たくかうの酒によつはらい
せなへをかぶつておかしい
身ふり一座はらを
かゝへたはよいかあとてふつゝり
ぬけずおいせ■のばちでぬけぬと
申はそんしあたりました
万八とのゝはとほふもない
中しまのてんろうかまたつれ〳〵くさにある
ふるいせりひそのときはわれらかやうな
名いかなくかあいやむりまぬいてみえなか
ろけたとごさるくにめさるなわしかついよく
してやりますて
三悦心におもふやうかなものなれはたゝらにかけ
とらかしてとればついすむこと是上このふんへつ
﹁したが
もしや
つゝうに
でもさわ
ろふかと
そこ〳〵へ
きのつく
こといしやは
かたしそ
ありた
けれ
﹁よいあきら
めるはなしや
それもくすり
かこさる