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「右帖」
四日計の日数を乗りて此国の城下
カラガンと云所に着にけり数千軒の町
有つて舟ゟ壱人上りて斯と届けるにや
爰の役人と覚しき人来り我々を連
て城門を入り又一重の門を入りて玄関
と覚敷所に引すゆる頭と覚敷人
出来るが壱人老人と見へし人我等に向ひ
て曰く日本人成るかと云我々うなづき成る
「左帖」
程左様に而御座候風にはなされて斯
の仕合と云ければ聞へしにやいなやつれ
ゆく人に何かと云事有つて一言も
知らす暫く有つて役人と覚敷人来り
つゝ我々を連て城門を出町を数十町
行て離れたる所にあき家あり馬屋の
如き家に皆々を入置き番の者三人にて
賄を調けり喰は芭蕉(ばせを)の実赤米を