翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 28

ページ: 28

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「右帖」 するも生(いき)るも一所と約せし友朋なれは 様々とわびけれ共不聞入手に手を取て 引出す何国にか連て行いか成るうき めを見ん事も知らて行身の悲しさ を先に押立急行死出の別れの悲し みゟ猶かなしさは増りけり今年十九 の春の夢二月の中とぞ覚へけり是 青柳文八の一子也月まどかなる頃を十 「左帖」 四五日と定めつゝ月無き夕を朔日晦日 の頃かとよ今日や死する事か明日は 何国に連行かと死出の知らせ死後 の待居たり斯而二三日之内に又人来て 藤蔵を望んでつれ行きけり生けすの 魚の如く入用度に取に来る料理成る やと覚束なく身の毛もよ立つ獄 屋の住居誠にかなしき有様也其後