翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 30

ページ: 30

翻刻

「右帖」 もしらす走りけり地方を乗る事 廿日計り 灘(ナダ)と覚敷広海は三日計ぞ 乗りにけり日和も続き船博行日本 の海上にて凡千里に余りける湊と 覚敷所に舟を入れソウロクと云所と かや爰も又数十軒の城下也船頭が家 に我々七人を囲置ければ聞き馴ぬ 鳥の声目馴ぬ花だに身の成り果を 「左帖」 案じつゝ古郷をおもひ身を思ひ明け 安き夜を明かし兼て泪のかわく隙も なし斯而五月も末の頃又人来りて 仕形し頭の所に行へしと人を撰 て分けにけり金兵衛市三貞五郎長太 弥吉の五人也残る孫七幸五郎我々 二人も一所に行兎も角も成るべしと 様々わびけれ共不聞入取すがるを打