翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 32

ページ: 32

翻刻

「右帖」 外にも出さす人の出入を制しけり いか成浮事のつゞくやらんと安き心は なかりける日数も過て我々が延し 髪も元結させ日本流に髪むす ばせ薄き羽織の如きを着せ扇子太 鼓を持せけり近き当りに舞台を掛け 鉦をならしちゃんめらを吹き太鼓に 合せて囃(はやし)けり追々集る人々は一向に 「左帖」 わからぬばかり也我等二人に兼而ゟ日本 流に哥を諷ひ踊をおどれと仕方し てすゝめければ是悲もなく〳〵まだら ぶし池のどんがめすぼんぶへ五嶋なげ ぶしすほんの子と口から出次第かたり けり心もしれぬたわむれ也一と仕切づゝ 見物人をかへ追出しとこそ聞へけり 其後は駕にのせ在々所々に連行