翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 35

ページ: 35

翻刻

「右帖」 聞へけり女は耳のたれに輪に又輪を入れて 長くたれ我朝にては瓔珞(ようらく)と共云へく也 身には薄物掛ながら肩(かた)から胸迠顕し てちゞみし髪をつくねて生け花手折て 簪(かんざし)とせり扨此国の人親死したる時は 首を切って残し置他人の首を切り死 骸につぎ若又つがざれば大いにたゝりをな すとかや男には男の首女には女の首をつぎ 「左帖」 財有る者は兼而ゟ買置て其用に立る とかや又買人無き時は罪(ひ)人をもらい 或は他国に出て首を才覚するとかや 今迠所々の変国に流行して浮きかん なんに身を苦しめ抔しければ迚我国の 御神力によつて元の如くに帰朝せばやと おもひ込み心もふとく丈夫にして格別 眼に驚く事もなかりしにかゝる異躰