翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 46

ページ: 46

翻刻

「右帖」 夕迠に花を生けかへ香焼りて毎日の 参詣あり主人にも親の墓有り父母を 孝心の為とぞ聞へし旧年八月に近町 に主人が一 族(そく)死せり我を家内の働にぞ 遣はされけり棺(くはん)は長壱間にして深さ二尺 厚さ二寸板也渡し二尺五寸にして内に金箔 を敷き其上に蒲団を敷きくゝり枕を 置き四重の衣装を着せ巾着(きんちやく)をさげさせ 「左帖」 煙管(きせる)相思草(たばこ)入れ死人の脇に置き(き)死人は あをのきに寝させ又上に金箔を置て 蓋をして釘四本にて打附け墓所を 指して舁(かき)出すなり少し地掘つて棺(くはん)を 納め廻りに石を積み白土にてしつくいし 其上は白土にてぬり我朝にてはあこや とやら申すを瓦葺にて葺き頭を西に なして埋み西に石塔を向へて立て銘を