翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 47

ページ: 47

翻刻

「右帖」 彫って香花を備へ家内には仏檀を 餝りて魚肉を備て妻子は後に是を 喰す勿論妻は百日白き絹をかづきて 仏前に座し生前の有様を語りなげ きて悲しむを夫々の礼とす金箔を 余分に焼を上として未来の為といへり 子としては百日墓に詣(もうで)て(て)香花を 備へ三年内は能々物 云(ごと)に慎(つつしみ)て色々の 「左帖」 衣装を着ず音曲(をんぎよく)のせきに至らさる を礼とすといへり主人は父無くて母有 常に仏檀に異具を備へ日々三度 仏前に向い喰事の案内を告げさ ながら生きたる人に仕るに似たり生死共に 親に孝行成る事は言語に尽し難し 外の家も是に同し事也此国も暖にに して常に五六月の気行成り単物にて