翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 50

ページ: 50

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「右帖」 血流るゝ事夥しいか成る事やらんと 驚しに又壱人追かけ来ると思へけるか 二丁計りも追掛て是も同しくたを れけり斯而役人馳来りて鑓よ鉾よ 鉄砲よと得物〳〵を引さげ〳〵川尻 浜手をさがすもあり山手の方に行くも 有り斯而狼藉者〳〵と大声に呼わり けれは山深くこそ逃入けり常に道無き 「左帖」 山路にて唐葛に足まとひ逃延ひ 難くや思ひけん大木の影にいきをも つかず忍(しのび)ひ入る追人山路にかゝりけり 谷を狩り峯をさがし漸思ひし所を 見出しけり然れ共数千丈のほき成る故 急々上る事不能皆々鉄砲を揃へつゝ 放(はな)ちければあやまたずほきゟ谷下に落 にけり打捨なから大勢は町内さして