翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 51

ページ: 51

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「右帖」 引取りける手 負(をい)は二人り共に死して鉄 砲に当りし者は片腹を打通され枝に しなへて落たりけん二三日も過て山を 忍ひ里を忍びて何国共なく立退し と也此所黒坊の人をかたらひて商売の 所なれは天竺口も通る事警固せよ 迚言葉を覚けり物の数には一ツをしシヤトウ 二ツをチカ三ツをアンバツ四五をリヤ六ツをアテン 「左帖」 七ツをトシヤヤツトソ八ツをハロヲタラハンダ九ツを サンカウサンヒイラシ十をサツホロとぞ教へけり 斯而今年も浮世の浪に漂ひて早 十二月大晦日にぞ成りにけり天井に唐ざ らさの木綿を張り壁(かべ)も右の如く木綿 を張り町並の門と口には大イなる燈籠を 燈し門の戸を閉(とぢ)て祝ひ籠メし儀式也朝 七ツ頃ゟ衣服を改め亭主町内を挑燈にて