翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 52

ページ: 52

翻刻

「右帖」 年頭の礼にぞ出にけり其時我も主人の 御 供(とも)せり外ゟはサラマツタと云又内ゟ答(とう)て 曰(いは)くホクロヲラとぞ申けり名札を門口に 張附て置くも多し又兄弟か一族は 戸をあけて内に入り右の云葉をのへて 酒肴にて祝ひけり元朝は餅をひろむ 白餅黒餅あり餅米を粉にはたき砂 糖の水にて是をこねたる餅も有り又平〆 「左帖」 に切る餅も有り白餅は白砂糖黒餅は 黒砂糖にて拵へけり年始初入と覚しき 事其外様々一家の交り等日本の町家に かわる事なし三月三日は節句の儀式は なけれ共菱餅はあり五月五日は餅米を 甑(こしき)に懸(か)け笹の葉に包み砂糖の水にて色 を附けるも有りける扨又町内商人売 様は日本のごとく決而声たてず焼(しよう)