翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 55

ページ: 55

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「右帖」 片足を喰切りけるかなしみさけぶ 声に番人追々馳集り声々に呼はり けれど町内ゟも大勢出て松明挑燈にて 是を見るに夜中と云声々にさわぎ しゟホアヤは元の出口を失ひ囲の内に うろたへ廻りけるを鉄砲矢を放ちければ とてうる こ(こ)厚くして一矢も通らさりけり 数十人集りて棒にて打なやみ熊手に 「左帖」 掛て是を見れは七尋計ありける眼の 恐敷事云計無し龍のつの無き計也 腹少し赤くして尾先に釼有今迄 此ホアヤ人を害(ころ)せし事なく人是を 害せし事もなし人此ホアヤを害(ころ)せば 脇のホアヤ又人を害すといへり常(つね)に手ざし もせざりけり今度は已に誤り有つて 川内に流しけれ共わざわひなし足 喰(くい)い