翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 59

ページ: 59

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「右帖」 夜は一族は勿論町々の朋友若者も 銘々に壱斤掛け半斤掛けの赤き蝋燭 を持参して火を燈して祝儀をいふ 其蝋燭を嫁の部屋に持行娵を見(み)ん と成り扨夫ゟ様々成る事をうたひ舞を してぞ帰りける也主人の妹有り是も 此町に縁付けれ共何れも事同しなれは 出さず者也此国蚊多くして寝間何れも 「左帖」 壱年中は蚊帳を釣り通し也常に匂(にをい)ひ 能き花を蚊帳の近所に釣り置て寝 所に薫(くん)じ渡りける我にも主人ゟ蚊帳 を給り立ちなから出入する蚊帳也大小 皆是に同し事也扨又当秋の頃当 町の唐人二百里計も有けるソロハヤ と云所に船をしつらい商売に行き けるに此川に汐かゝりして居たりけるを