翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 67

ページ: 67

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「右帖」 なれ共国元には二親有り我れ壱人の 子にして明暮かなしまん事を思ふ今 壱度父母にあひかゝる目出度国に 流れ着き候由を語り長崎と申所より 毎年船の便り候得ば又来りて御奉 公仕度由を語りけれは主人打笑ひて 申けるは汝は近国とばし思ふや 是ゟ日本数千里の国也帰りて二度 「左帖」 来るべからず我れ汝を金銭三拾文に 買たり《割書:壱文に銀|拾匁也》一生を免べからず乍_レ去【注】 父母をしたいかなしむ由道理なれば 能き便りもあらば本国へ送りかへし 得さすへしと有りけれは夢の覚めたる 心地してこそ難_レ有【注】仕合と東の方を 神拝し嬉泪ぞこぼれけり夫ゟ今日 や船便り明日は船の来るかと夜の目も 【注 レ点の上の字の左横の「二」点は意味不明】