翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 70

ページ: 70

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「右帖」 千五百里とかや五月二日に阿蘭陀が出張 の国 咬■(ジヤガタラ)【〈口+留〉の異体字ヵ】陀大湊にぞ着にけり石垣(いしがき) 数里を築廻して渡り八丁は大川也 船を乗り入るれば右左に番所有り役 人に斯と届ければ帆柱に大綱を付け 馬二疋来りて船を引き入るゝ川内三里 計は小船に乗りかへ上り場有り町内 幅凡六間計にして右左は石畳(いしたゝみ)也中か 「左帖」 の方三尺計は土地にして美麗を尽 せし所也数万の城下と見へて皆家は瓦 葺(ふき)也船の者二三人我を案内して町内 拾町計も行て寺有り此所に我を 頼置二人は付添ひ壱人は町の内へ行き 此夜は是に止宿して翌三日の朝六つ 時我に来れと云ける間此者に付て行 けるが町内に大い成る門有りて大家也