翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 71

ページ: 71

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「右帖」 奉行と覚敷人此家ゟ出て車に乗 家来二人 連(つ)れたり白馬二疋にて此車を 引かせ鞭打て町の内凡三里計も行て 黒金(くろかね)の大門有り奉行も爰にて車 を下る此人には傘を指しかざし其 跡に付いて我も門内に入りけるに右左に 其長八尺計り成る黒赤の大牛二疋 繋きたり是誠の牛やらんとよく〳〵 「左帖」 見れば焼物の牛也広庭は惣敷き 瓦にて爰も又身軽の装束 仕(し)たる 人馬に乗り鉄砲を携へ四騎並 居たり其内を通りて又一重の門を 入り玄関と覚敷所ゟ上りて広間に 行き見れば大将の如き人二人 床机(しようぎ)の 如くなる物に腰打掛け居たりける我を つれ行きし人何とやら不別(はからざる)事(こと)を