翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 72

ページ: 72

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「右帖」 言上すと覚へける然るに右座成る老 人我れに向ひ日本人国へ帰りたきやと 云ければ我も頓首して御返し被下 候段難_レ有旨を云て蹲踞(うづくまる)老人又云 けるは明後五日日本への便船有り是 に乗せんと申けり後に聞くに大将の様 成る人をゼンダラリと云右座の老人を ヲクロツヒとぞ聞へけり斯而我れを被連(つれらし) 「左帖」 し人我れを引て城門を出て又元の如く に車に乗り右の所にぞ帰りける其夜 を明し五月四日役人と覚敷人四人 来りて元来りし川を下りける右左に 石火屋台構へ要害とし水門を戸 指して所の船迚夜の内は通らざりけり 扨門口には目馴れぬ大船数百艘中にも 日本通路の大船二艘は大ひ成る幡を