翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 73

ページ: 73

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「右帖」 風に靡(なび)かせ小山の如く見へにけり以前 バンジヤラマワシゟ此国迠乗せし船ゟは遥(はるか)に 大船也例年五月五日を此国ゟ日本江 出帆の吉日と定め又九月廿日には日本 ゟ出帆して此国に帰るとかや又三年に 壱度は阿蘭陀が本国にも舟を渡して 勘定するとかや此船日本石目一万八千石 を積といへりカビタンの船頭筆者外 「左帖」 医等壱艘に上八人マダロスの水主百三十 人我れ共に船中都合百五拾三人也今月 五日をいつもゟ吉日と極め鏁(かないかり)を起(をこ)し 火矢を放(はな)ちて出帆す上八人は上段に して間をしつらい食事も別に焼(たく)也 下々は皆壱ツ賄にて銅の大釜二ツにて 麦飯を焼く皆小ぞふけ壱夕其飯を 受取り水も朝(あさ)毎(まえ)にふらすこ一ツ壱人