翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 77

ページ: 77

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「右帖」 帆を下げてぞ待居けり時に跡の方 より黒山の如き大船壱艘拾文字の 印を立て来るゾランケンと云国の船に して阿蘭陀が船には倍(ばい)にふとし人 数も弐百五六拾人乗りけると云若又 此船取りかけ候得ば阿蘭陀が二艘にて は決而不_レ叶迚大ひに騒動(さうどを)し兼而 阿蘭陀も用意やしたりけん此船も 「左帖」 拾文字の幡(はた)を立てにけり是同国の 船と見てゾランケン不_レ懸_レ目阿蘭陀 が計(はかり)事とぞ聞へけり其外石火屋の 数々玉薬を込(こ)め外に鉄砲百 棹(ちょう)出し て是□玉薬を込(こ)めて其外 鎖(くさり)玉 《割書:鉄砲鎖に玉を繋(つな)ぎ|帆柱帆足に打付る道具也》等を夥敷取出し鎗 鉾の鞘をはづし用意をこそ(そ)は仕たり ける孫七は■果(あぐみはて)是は又いかなる戦にも