翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

華夷九年録 - 翻刻

華夷九年録 - ページ 80

ページ: 80

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「右帖」 御ほふび有りける其時我にも日本 の山見覚へ有るやらんといへり我れ未 長崎の方に乗らざる由を申けり然は 尤也と云けり既(すで)に六月十六日長崎 高鉾嶋の南に当りて石火屋を 不_レ残打捨てて御番所のまへにぞ 乗り込けり今日迠日数三拾九日日本 迠の道法海上四千里といへり鏁(かないかり)を 「左帖」 入れて岡に上り我を乗せ来る由役人に 届ければ頓而【やがて】岡ゟ役人衆船に来り 荷物等迠帳面に記(ひかえ)て直に阿蘭陀が 屋敷出島にこそは上りけり其後又 出島に役人衆来りて口を問ひ裸(はだか) にして一々改め夫ゟ立山の御奉行様 に出て今迄経(へ)廻りし所々 委(くわ)敷口上 書指上江府の御沙汰に任せらるべし