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四季漬物鹽嘉言 - 翻刻

四季漬物鹽嘉言 - ページ 4

ページ: 4

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僕(やつがれ)若(わか)かりしより料理(れうり)てふ事を業(わさ)として。四季(しき)をり〳〵の 漬物(つけもの)はたやさず貯(たくわへ)て。自(みづか)ら誇(ほこり)つ人(ひと)にも贈(おくり)たりしに。後(のち)はいつと なく漬物(つけもの)をのみ鬻(ひさく)やうには成(なり)たるなり。さるからになり物(もの)野菜(やさい) の類(るい)。何(なに)くれとなく漬(つけ)てたくわへもたずといふ事なし。今(いま)又 常(つね)の 漬物(つけもの)は皆(みな)家毎(いへごと)に知(しる)ところなるを。こと〴〵しう並(なら)べいはんも おこがましき事(こと)ながら。秋雨(あきさめ)の夜(よ)ばなしを傍(かたはら)に人 ありて記(しる)したれば。猶(なを)あやまりたるも多(おほ)かるべし。其(その)罪(つみ)はゆるし 給へといふ 八百治に代りて 好食外史 【紋章】 漬物塩嘉言序 【印 帷?林】 料理(れうり)本膳(ほんぜん)の手厚(てあつ)き。二汁三汁(にじうさんじう)を椀(わん)に盛(もり)。五菜(ごさい) 七菜(しちさい)の器(うつわ)を並(なら)ぶるとも。香(かう)の物(もの)なき時(とき)は立派(りつば)な 行列(ぎやうれつ)に押(おさへ)なく。お座敷(ざしき)狂言(きやうげん)に祝儀(しうぎ)をつけざるが 如(ごと)し。京摂(かみがた)には家建造作(やだちざうさく)をさしてつけものと いふ。関東(くわんとう)につけものと呼(よぶ)は。香(かう)の物(もの)の事(こと)にして。 漬(つけ)ると唱(とな)へ押(おす)といふ。つけるといふは戯場(しばゐ)の禁(きん) 句(く)。おすといふのは吉原(よしはら)なまり。人品(じんびん)威光(ゐくわう)ある